椎名林檎のライブへ

椎名林檎のライブに行って来ました。

 

もともと好きだしCDも何枚か買っていたのだけれど、不思議にもライブには行こうとしませんでした。

今回、近所に住む友達から「リリア川口の会員優先で、椎名林檎のチケットの抽選予約ができるが興味ないか」との連絡があり、ふたつ返事でお願いしました。

 

しかし椎名林檎のライブ、きっと人気があって倍率が高そうだから当選は難しいだろうなあ・・・とあまり期待せずにいたら、「当選しました」というお知らせが来て驚きました。

この友達、親切だし立派な仕事にも就いているし、おまけに美人なので以前から強運の持ち主っぽいとは思っていたのですが、ここまでとは思いませんでした・・・しかも本当に友達思いです。自分が彼女だったら当選しても「落選しちゃった~」とか嘘ついてヤフオクで高く売りさばいていたかもしれません。

 

そしてライブの当日、その倍率の高さを目の当たりにすることになりました。

駅から会場に向かう途中、「椎名林檎のチケット譲ってください」という紙を持って立っている方々がたくさんいたのです。

中にはスーツを着た男性も含まれていて、横に女性が寒そうに並んでいました(この日は昼と夜の寒暖差が大きかった)。女性の代わりにチケットを確保しようとしているのでしょうか。新しいチケットキャンプの商売手法を見た気がします。

 

ここまでしてライブに参加したいコアなファンたちを見ていると、苦労せずに人にチケットを取ってもらった自分に対して少し後ろめたい気持ちになってきます。その反面、優越感に顔がほころんでしまうのですが・・・チケットの当選を知ってすぐ、ツイッターで「椎名林檎 チケット 落選」と検索し、「林檎ちゃんのチケット落選しました・・・どなたか譲ってください!」という悲痛なつぶやきを見てニヤニヤしていたくらいなので。

 

ライブは素晴らしかったです。選曲も良く、演出も凝っていて、衣装替えもたくさんありました(半分は物販で売っていたものでしたが・・・物販の売り上げが思わしく無かったのでしょうか)。

その中でも印象に残ったのが、髪をアップしてキャミソールを着た格好。とてもセクシーだったのですが、ちょっと吉本のお笑いタレントの、シルク姉さんを彷彿とさせました。

そんなセクシーな姿でバラードを歌い上げる椎名林檎。みんなうっとりと聴いていたようですが、もしかすると中には「シルク姉さんみたい」と思いながら聴いていた方もいたかもしれません。

 

そう思ったかどうかは分からないのですが、となりのお兄さんは興奮して何度も口笛を吹いていました。

手で輪を作って吹く、「アルプスの少女ハイジ」でペーターがヤギを呼ぶアレです。

耳をつんざくその音に辟易としていたのですが、たまに失敗して「フイー!フ、フフフ、フーイー!」となっていたのはちょっと残念な感じでかわいかったです。

 

そして反対側に座るおじさんは、周りが「林檎ちゃーん!」と叫んでいるのに対して「よし!いいよ!」とか「オーケー!」とか、独特な掛け声をあげていました。応援しているようで上目線な掛け声です。

もしかすると、椎名林檎のデビュー時代の育ての親で、こっそり見に来ているのかも・・・掛け声をあげている時点でこっそりではないのですが。

 

すばらしいライブも終わった頃、そのおじさんは「お疲れ様!」と誰に言うのでもなくひとりごちていました。

ライブ後の高揚感に浸っていた自分は思わず「お疲れ様です!」と返事しそうになりましたが、気味が悪かったのでやめました。

 

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※写真はこの日行った居酒屋「たぬき」のメニュー。「納豆&スイーツ」というくくりに思わず唸ってしまいますが、納豆よりも揚げ物が先に来ているところや価格が不明なところ、二段目真ん中に関してはもはや説明すらないのには脱帽しました。