吉祥寺

久しぶりに吉祥寺へ。

 

まずは大好きなパン屋「ダンディゾン」へ。

大阪から関東に移り住んですぐの頃、このパン屋を探すために長時間ウロウロしたのを思い出します。

このお店、駅から少し離れた通りの道をさらに脇道に入り、そこにある建物の地下に位置します。そんなとても分かりにくい場所にあるくせに、看板はものすごく小さく、その唯一の目印も植物に隠れてほぼ見えなくなっている為、初めて行くにはたどり着くのが大変なお店です。客にケンカを売っているのでは?と疑ってしまうほどに。

 

京都には「一見さんお断り」という、京都人の底意地の悪さを表したようなシステムがあります。

 

しかしこれは、京都の少し特殊なお店のシステムを理解していない客が来店すると、かえって客に迷惑をかけてしまう、というお店の気配りという話があります(京都人が底意地が悪いことは本当かもしれませんが)。

ダンディゾンに至っても、このシステムを踏襲しての看板構えなのかもしれません・・・確かに、店内では「自分でパンを取ってはならない」ということを真っ先に教えられます。

 

おいしいパンを買い、今度は「36」という文房具店へ。

古いビルにあるそこは、古いコンクリートの階段を上がり、やっぱり古い木枠と硝子で出来た扉のある、とても趣のある店構え。

 

ここに来ると、神戸にあった雑貨店を思い出します。

 

同じように古いビルに古い階段、年期の入った扉のそこには、なぜか入口に「焼肉を食べた方は入店しないでください」という謎の注意書きがありました。

神戸の方は大阪と違う気品と言うかお高く止まっている方が多いイメージがあるので(偏見)、匂いが気になるのかも、と思いました。

でもそこは別に鶴橋や大久保のような焼肉店が乱立している訳ではなく、近くにも焼肉店はありません。

・・・もしかしたら、単に若干頭のおかしい店主なだけかも?

心配しながらも入店すると、そこはとても趣味のいい雑貨が、上品な女性店主により並べられていました。

ももしそれが「過去に焼肉を食べた人も含めてのお断り」だったら?

この女性が豹変して「お前、肉喰っただろう?」と怒りだしたらどうしよう・・・心配になり、結局何も買わずに退店しました。

 

もちろん「36」にはそんな気のふれたような注意書きは無いので、ゆっくりと買い物を楽しみました。

力士デザインのワッペンと、フランスのボールペンを購入。

 

ルミネのマークス&ウェブでレモングラスの石鹸を購入、そしてローズベーカリーで念願のキャロットケーキも買いました。

 

そして高円寺へ移動。この日は友達の誕生日のお祝いでした。

 

今年32歳になる友達。ほかに集まった友達も30代なので、きっと恋やおしゃれの話が弾むはず・・・と思っていたら、話題は「親の介護」に。

恐らく自分がその時、西原理恵子の「熟年恋愛のススメ」を読み終えたばかりで、自分からそっちの方向に話題を持っていったのだと思います・・・若者と会う際には、読む本のセレクトも考えたほうがいいかもしれません。

 

この日あった友達のひとりは、中野の好条件な場所に立つ古いマンションを購入し、おしゃれにリノベーションをして住んでいる。

最近そこのドアを、スマホで開錠できるようにしたらしい。

鍵が鞄やポケットからすぐに出ない状態では、とても便利だと思うけれど、セキュリティ的には問題無いのでしょうか。

 

最近、ミーレの食洗機がネットワーク上で操作可能で、そのシステムに脆弱性が見つかり、第三者に操作される危険性が指摘されている、というニュースを聞きました。

もし、知らない誰かに自分の皿を勝手に洗われてしまったら・・・?

そう友達に言うと、「たぶん施錠システムは問題無いと思うけど、食洗機の皿のは勝手に洗われてもそんなに問題ではない」との答えでした。もっともだと思います。