「トップガン マーヴェリック」とトム・クルーズ

トム・クルーズ主演の「トップガン・マーヴェリック」を観る。

コロナのせいで公開が遅れ、映画館へ足を運ぶたびに予告編だけを何度も見てしまい、見るたびに「前にも見た気がする・・・デジャヴ?」と不安になってしまった作品です。

あんまり興味が無かったので、予告編を見ても覚えていなかったようです。

 

なぜ興味が無かったかというと、一作目を観ていなかったから。

それでも今回の続編があんまり評判が良かったので、一作目をアマゾンプライムで鑑賞してみました。

 

そして観終えてから、自分が勘違いしていた点に気が付きました。

 

まず一点目が、ヒロインはメグ・ライアンではないということ。

 

自分はなぜかずっと「トップ・ガン」はメグ・ライアンの主演デビュー作、と思い込んでいました。

個人的にメグ・ライアンは大好きで、「めぐり合えたら」も「ユー・ガット・メール」も観まくったし、彼女が脱ラブコメヒロインに挑戦した結果、骨折してしまうくらいにコケてしまった作品、エロティック・サスペンス「イン・ザ・カット」だって、あれはあれで良い作品なのでは・・・と擁護してしまうくらいファンであることを自負していました。

なのに実際は脇役のひとりで・・・実はそんなにファンじゃなかったのかもしれません。よくあるネットニュースの「激変したハリウッドスター」に出てくるメグ・ライアンの老いた顔を拡大して見てしまうくらいなので。

 

そして二点目が、意外とつまらなかったこと。

 

あれだけ有名な作品なので、きっと面白いんだろう・・・と期待しながら観たのですが、個人的にまったく楽しめず、ストーリーも先が読めるようなありきたりな内容で、途中で眠ってしまったくらいでした。

もしかしてアメリカでは軍人がかっこよく描かれていればヒットするのかも?と勘ぐってしまったくらいです。「パールハーバー」もヒットしたようですし。

 

それでも今回の続編は、一作目への感想を覆すような、大変面白い内容でした。

ストーリーも先の読めない内容だったし(トムが失敗していっぺん辞めそうになるが、誰かの助言のより考え直す・・・というところは同じでしたが)、トムの操縦シーンはどれも息をするのを忘れるくらいにのめり込んでしまうような、大迫力でした。

 

もしかして、一作目はこの続編のために作られただけの作品だったのでは・・・と思ってしまうくらいでした(故トニー・スコット監督すいません)。

 

演出、ストーリーも文句ない内容でしたが、作品の完成度が高かったのはやはりトムの存在感ではないでしょうか。

 

歳をとってもやはりカッコいいし、ストイックに鍛えたであろう肉体美もすばらしかったです。でも砂浜で上半身裸で生徒たちと戯れるシーンは、チャーリーズ・エンジェルに出演した時の全身整形デミ・ムーアを彷彿とさせました(彼女もファンでした・・・お元気でしょうか?)。

 

あとヒロインとの濡れ場になりそうなシーンでは、思わず「ハリウッドご長寿ベッドシーン」というワードが頭に浮かびましたが、監督も同じことを思ったのか最中の場面は無く事後の和んでいる場面でぼやかされていました(後で調べるとトムはまだ59歳とのこと・・・60歳後半くらいと思っていました、ごめんなさいトム)。

 

いずれにせよ、大変面白い映画だと思いました。今度は大迫力の4DXで観てみたいです。

 

それにしても映画に登場する「国籍不明の敵国」ってやっぱりモデルの国があるのでしょうか?

サイエントロジーであるトムが「敵は宇宙人にしない?」とか監督に言っていなかった少し気になります。

旅行と占い

ジム友と久しぶりの旅行へ。

ジム友、と言っても昔同じジムに通っていて仲良くなっただけで、今はそれぞれ別のジムに行っている。それでも今も定期的に飲みに集まったり旅行に行ったりしている。

コロナのせいでなかなか出かけることが出来なかったけれど(メンバーのひとりが医療従事者であることもあり慎重だった)、最近はずいぶんと状況も変わったので、およそ3年ぶりくらいにみんなで出かけました。

 

旅先に選んだのは、以前にも訪れた群馬の万座温泉。メンバーのひとりがホテルの予約もしてくれ、車まで出していただいたので、何もかもがらくちん。

温泉もしっかりとした硫黄のにおいがする白く濁ったお湯で、大変気持ちが良く、食事も十分においしかった。

 

しかし今回のメインイベントは、「占い」だったように思う。

 

そのホテルは宿泊費用にすべて含まれていて、それは夕食と朝食のビュッフェであったり(夕食だけでなく、朝食もお酒が飲み放題)、ロビーで飲むビールやワインだったり、サンドイッチなどの軽食だったり。マッサージチェアーもお金を入れずに使えるし、何もかもが最初から含まれている、というのが売りらしい。

そして占いも無料で行えるのだった。

 

なので、ジム友と一緒に占いを受けることに。

 

その占いは「霊感診断」というものだそうで、守護霊とかに話しかけてくれるタイプかな?と思ったけれど、オーラ(というより気配というものだそう)を見て診断する、というもの。

時間は無料なのに30分くらいかけてくれるのだけれど、その大半は占い師自身の話でした。

 

まず飼っている犬の話から始まり、飼っている犬の写メ、飼っている犬の遊んでいる動画を見せられました。

そして、年齢より若く見られたという話、奥さんとのなれそめなど、それで15分くらい経過したと思います。

もしこれが有料で(相場は知りませんが)1万円くらい払っていたら「あのそろそろ私の診断を・・・」となるのだろうけれど、そこは無料なので何も言えず。「ただより高いものは無い」ということわざが頭に浮かびました。

 

その後いよいよ診断をしていただいたのですが、「あなたは大変運勢が良い。1万人にひとりの素晴らしい運勢」と言われ、驚きながらも大変うれしく思いました。

さらに「オーラ(気配)は大きな卵型、色は高貴な紫。ただしまだ薄く、修行により濃くなっていくでしょう」と見えないオーラに関しても誉めていただき、「これからの仕事や辛いことは、修行と思うこと」とアドバイスされました。

確かに人生は修行、これからはそう思ってがんばろう・・・と思っていると「私のマネージャーがいるんですが、その方とお付き合いしていて・・・」と、いつの間にか彼の話に戻っていました。奥さん公認で女性のマネージャーとお付き合いしているそうで、その話をわりと長い時間聞かされました。早速修行が始まったようです。

 

そして「幸福の後には不幸が来るもの、そして最後に死ぬときは相殺されて何も無くなってこの世を去ることが出来ます」と教えていただきました。哲学的というか、とても素敵な考えだと思ったので彼にそのまま伝えると、「あなたの前に診断したFさん(ジム友)は今は運勢いいですが、もうじき落ちます。でも彼女はあなたのようにまだ理解出来ないから、伝えてません」と言われました。

本人に言っていないことを、友達である自分になぜ・・・?ほかのジム友メンバーに言いたいけれどさすがに言えないので、これも占い師から与えられた試練なのかもしれません。でもFさんとケンカしたら多分言うと思います。

 

最後に「やっぱりあなたの運勢は最高です!」と太鼓判を押されて、診断は終了しました。

あまりに良いことばかり聞いたので、実は診断を受けた全員に言っているのでは?と疑いましたが、その後診断を受けた見ず知らずの女性には「あなたには金運がありません」と断言していました。女性も「え、無いの!?」と驚愕していました。気の毒です・・・金運が無くても診断が無料だったことがせめてもの救いでしょうか。

 

実は今回の占い、自分の人生で2回目でした。

前回の占いで何を言われたかは忘れましたが、同行した親戚の女性(当時不倫をしていた)は、占い師に「不倫はやめなさい、相手のご家族に迷惑でしょう?」と言われたそうです。

しごく真っ当ですが、それは占いではないような。

足立区の花火大会へ

足立区の花火大会に行って来ました。

 

ものすごい暑さの中、友達と北千住駅で待ち合わせ。

駅には同じく花火大会に行くであろう、浴衣を着たカップルやレジャーシートを持った家族連れでごった返していました。

そんな中でもがんがん自転車で突っ走る方もいて、警察官が注意していました。

 

その警官・・・よく見るとものすごくカッコよくて、例えるなら水前寺清子が出ていた昔のテレビドラマ「ありがとう(看護婦編)」に出ていた頃の宗方勝巳のようなイケメン(分かりにくくてすいません)。あまりにもカッコよかったので、友達が来た際に「ものすごくカッコいい警官が立っているから、一緒に見に行こう」と誘ったくらいでした。

しかし実際見に行くとそこにはもうカッコいい警官はおらず、代わりにブサイクな警官が立っていました・・・暑さで魔法が解けてしまったのでしょうか。

 

今回花火大会に行くにあたり、事前に人が少ないスポットをあらかじめ地元に住む会社の方に聞いておいたので、バスに乗り目的地へ。

打ち上げ場所の河原から真横に位置するそこは、確かにまだ場所を確保する余裕があり、なかなかの穴場のようでした。

 

ゆっくりと日が沈み、いよいよ花火大会のはじまり。アナウンスの説明によると、今回は年代ごとのヒット曲に合わせた花火の演出を行うそう。

 

ちびっこたちのカウントダウンが始まり、70年代のヒット曲が流れます。

 

ピンクレディの「UFO」でした。

 

・・・まあ70年代の有名な曲に間違いはないのですが、ちょっと花火とは合わない感じでした。

それでも曲の抑揚に合わせた花火の勢いは、花火職人の技術力を見た気がします。サビのところや曲の最後、「宇宙の男に、飽きたところよ、Ah!」における「Ah!」の、ピンクレディの吐息が漏れるタイミングで花火が上がるのは、なんというか性的というかシュールな感じがしました。

 

80年代はヴァンヘレンの「Jump」でした。ピンクレディの次にヴァンヘレンが流れるなんて、誰が予想できるでしょうか。そんなセットリスト、たぶん史上初だと思います。

 

そして90年代。アナウンスでは「ルーズソックスが印象に残る90年代~」という紹介だったので、安室奈美恵か?と思ったら、まさかの今井美紀でした。ルーズソックスを真逆に行く、今井美紀です。

しかも「Piece of my wish」という、美しくもちょっと陰気臭いバラード。「どうしてもっと自分に素直に生きれないの~」という歌詞に合わせて打ち上げられる刹那に輝く花火は、自分に素直に生き過ぎてしまい「略奪婚」と後ろ指をさされるようになってしまった彼女の人生そのもののように思えました。

 

その後2000年代と続くのですが、この辺りで少し集中力を無くしたので覚えていません・・・つまりは飽きてしまったのですが、友達も同じ状態だったらしく、帰路が混む前に帰ろうということになりました。

 

しかしそれも虚しく帰り道も電車もとんでもなく混んでいました・・・それも含めての花火大会です。

椎名林檎のライブへ

椎名林檎のライブに行って来ました。

 

もともと好きだしCDも何枚か買っていたのだけれど、不思議にもライブには行こうとしませんでした。

今回、近所に住む友達から「リリア川口の会員優先で、椎名林檎のチケットの抽選予約ができるが興味ないか」との連絡があり、ふたつ返事でお願いしました。

 

しかし椎名林檎のライブ、きっと人気があって倍率が高そうだから当選は難しいだろうなあ・・・とあまり期待せずにいたら、「当選しました」というお知らせが来て驚きました。

この友達、親切だし立派な仕事にも就いているし、おまけに美人なので以前から強運の持ち主っぽいとは思っていたのですが、ここまでとは思いませんでした・・・しかも本当に友達思いです。自分が彼女だったら当選しても「落選しちゃった~」とか嘘ついてヤフオクで高く売りさばいていたかもしれません。

 

そしてライブの当日、その倍率の高さを目の当たりにすることになりました。

駅から会場に向かう途中、「椎名林檎のチケット譲ってください」という紙を持って立っている方々がたくさんいたのです。

中にはスーツを着た男性も含まれていて、横に女性が寒そうに並んでいました(この日は昼と夜の寒暖差が大きかった)。女性の代わりにチケットを確保しようとしているのでしょうか。新しいチケットキャンプの商売手法を見た気がします。

 

ここまでしてライブに参加したいコアなファンたちを見ていると、苦労せずに人にチケットを取ってもらった自分に対して少し後ろめたい気持ちになってきます。その反面、優越感に顔がほころんでしまうのですが・・・チケットの当選を知ってすぐ、ツイッターで「椎名林檎 チケット 落選」と検索し、「林檎ちゃんのチケット落選しました・・・どなたか譲ってください!」という悲痛なつぶやきを見てニヤニヤしていたくらいなので。

 

ライブは素晴らしかったです。選曲も良く、演出も凝っていて、衣装替えもたくさんありました(半分は物販で売っていたものでしたが・・・物販の売り上げが思わしく無かったのでしょうか)。

その中でも印象に残ったのが、髪をアップしてキャミソールを着た格好。とてもセクシーだったのですが、ちょっと吉本のお笑いタレントの、シルク姉さんを彷彿とさせました。

そんなセクシーな姿でバラードを歌い上げる椎名林檎。みんなうっとりと聴いていたようですが、もしかすると中には「シルク姉さんみたい」と思いながら聴いていた方もいたかもしれません。

 

そう思ったかどうかは分からないのですが、となりのお兄さんは興奮して何度も口笛を吹いていました。

手で輪を作って吹く、「アルプスの少女ハイジ」でペーターがヤギを呼ぶアレです。

耳をつんざくその音に辟易としていたのですが、たまに失敗して「フイー!フ、フフフ、フーイー!」となっていたのはちょっと残念な感じでかわいかったです。

 

そして反対側に座るおじさんは、周りが「林檎ちゃーん!」と叫んでいるのに対して「よし!いいよ!」とか「オーケー!」とか、独特な掛け声をあげていました。応援しているようで上目線な掛け声です。

もしかすると、椎名林檎のデビュー時代の育ての親で、こっそり見に来ているのかも・・・掛け声をあげている時点でこっそりではないのですが。

 

すばらしいライブも終わった頃、そのおじさんは「お疲れ様!」と誰に言うのでもなくひとりごちていました。

ライブ後の高揚感に浸っていた自分は思わず「お疲れ様です!」と返事しそうになりましたが、気味が悪かったのでやめました。

 

f:id:Pekkun:20180305114221j:plain

※写真はこの日行った居酒屋「たぬき」のメニュー。「納豆&スイーツ」というくくりに思わず唸ってしまいますが、納豆よりも揚げ物が先に来ているところや価格が不明なところ、二段目真ん中に関してはもはや説明すらないのには脱帽しました。

玄関マットを購入

迷いに迷ってミナペルホネンの玄関マットを購入。なんせ値段が高いので。

ネットショップを見ながら購入を迷っていると完売してしまったので青山の店舗「Call」に連絡、在庫があるとのことで思い切って取り置きをお願いしました。

しかしその日はGUにて1,900円で購入したダッフルコートを着ていたので日を改め、Katharine Hamnettで購入した、手持ちの中ではりと高めのコートで向かいました。

 

Callにはカフェが併設されています。買物のついでに利用したいけれど男子ひとりでは敷居が高く躊躇していたのですが、偶然にもあっちゃんのお友達であるKさんがいらっしゃったので同席させていただきました。

そういえば、むかしアフタヌーンティでも同じように女子にお願いして一緒に行ってもらった覚えが・・・。

 

Callのカフェは内装も食器も全てミナペルホネンのデザイン。そしてオーダーも「お冷とメニューはスタッフがテーブルまで持って来てくれるが、オーダーはカウンター。でもオーダーしたものはスタッフがテーブルに持って来てくれる」という謎のシステムで、ここにもミナペルホネンのオリジナリティを追及する姿勢が感じられました。

 

そのKさんはフリーランスで美容系のライターをされている方。だからでしょうか、いつお会いしても透明感のあるお肌がとてもきれい。自分なんてけちって手作り化粧品+ニベアでのお手入れなのでもう少しなんとかした方がいいのかもなあ・・・と話していると、「サンプルで良かったら」とものすごく高い皺が取れる美容液をいただきました。

サンプルといっても試供品では無く、普通に売られるものを関係者にいただいたとのことで、パッケージに表記された値段を見ると「こんなのいただいていいのだろうか?」と思ってしまいました。

というのも自分は昔ロクシタンの高いシャンプーを使っていた時、客に使われるのがいやで来客の際は隠していたというというとんでもなくけち臭い過去があるので・・・肌の汚さはやっぱり内面の問題かもしれません。

 

Kさんとお茶を飲み、いよいよ玄関マットを購入。

じつは通販で買うのをためらっていた理由のひとつに、店舗で購入すると立派なトートバッグに入れてくれることがありました。

ホームページを確認すると、「環境を配慮し二次利用できるようなバッグ」ということで、そして通販では行っていないとのこと。

なのにレジで普通の紙袋に入れようとするのでトートバッグに入れて欲しいとお願いすると「それは本店のみでCallでは取り扱っておりません」と言われました。

 

だったらホームページに書いといてよ・・・ていうか環境の配慮はどうしたんや?という言葉をぐっと押さえ、お店を後にしました。

何色のトートバッグに入れてもらおうか、クリスマスシーズンは限定の赤色も選べるらしい・・・とわくわくしながら来た道を、がっくりと肩を落としながら戻りました。吹きすさぶ風はKatharine Hamnettの薄いコートをはためかせ(高いけど薄くて防寒性ゼロ)、あまりの寒さに顔がこわばり皺が増えそうです。トートバッグは残念でしたが、Kさんにいただいた皺取りクリームの効果を実感する良い機会ではありました。

 

帰宅し、ぬくぬくの飼い猫を抱きあげながらさっそく購入した玄関マットを広げてみました。

そのマットはやっぱりかわいく、思った以上にうちの玄関にぴったり。猫も気に入ったみたいで、満足げに体を横たえています。

とても幸せな気持ちになりましたが、ふと洗濯タグを見るとウール100%の為に洗濯が出来ないことを知りました。ドライクリーニングも不可とのこと。

 

爪も立てればゲロも吐く猫と、洗濯出来ない玄関マット。この購入は、今年最後の大バクチだったのかもしれません。

玄関マットを探して

いまうちにある玄関マットは大阪に住んでいた頃アフタヌーンティにて購入したもので、かれこれ10年くらいは使っている。

なのでずいぶんとくたびれてきたのでそろそろ新調しようかと思い立ち、ネット通販サイトや雑貨店を覗いてみたものの特に気に入るものも見つからず、ふとミナペルホネンの通販サイトで見てみたら大変かわいいものを見つけてしまった。

 

見つけてしまった、というのは、値段がとんでもなく高かったから・・・たかだか玄関マットとはいえ、そこはミナペルホネン。2万とか3万くらいします。

こんな小さな面積になぜそんな金額を・・・と思ってしまうけれど、一度気に入ってしまった為にそこそこデザインが良くて安い玄関マットであっても、べ○メゾンとかではもう妥協出来なくなってしまいました。

 

気に入ったけれど高くて買う踏ん切りがつかない。じゃあ現物を見てから判断しましょうということで、青山のスパイラルにあるミナペルホネン直営店のCallへ行って来ました。

 

初めて訪れたそこは、かわいくて上品で、ミナペルホネンの魅力が詰まった素敵な場所でした。

お客たちもきちんとした感じの方々ばかり。間違っても万引きはしなさそうです。

スタッフの方々も優雅に働いていて、バックルームで客の悪口で盛り上がったりしなさそうな感じでした。

 

そのスタッフの中には高齢なご婦人も含まれていました。シルバー人材派遣からやって来たのでしょうか・・・昔モスバーガーで、たどたどしくレジを打つおばあちゃんを思い出しました。

 

でもそこはミナペルホネンだからでしょうか、みなさんミナペルホネンの服を着こなし、揃って白髪のボブの知的な感じでした。高級シルバー人材派遣みたいなところがあって、そこから来ているのかもしれません。

 

「何かお探しですか?」とにこやかに尋ねられたので、「玄関マットを探しているのですが」と答えました。

そうすると、無言でそばにあったタタミ半畳分くらいの大きさのラグを指さし、「これね」と言いました。

文章にすると違和感はないけれど、普段なかなか語尾に「○○ね」という方とお話ししたことが無いので面喰いながらその大きなラグを見ると、うちの小さな玄関には明らかに大きすぎるサイズでした。

玄関マットと言われてこのサイズを勧めるなんて・・・高年金所得者なのでしょうか。そう思うと白髪のボブというのもなんとなく金持ちっぽく見えます。

 

その方は「ええと値段はね・・・」としゃがんで値段を確認していました。

しゃがんだ時に膝のパキっという、老人特有の乾いた音がしたとき、自分は「どうしよう・・・このラグ買わないといけないかも」と訳もなく思ってしまいましたが、値段が55,000円だったのでさすがに断りました。

 

他には無いのでしょうか?向こうには違うデザインのものもありましたが、と聞くと「あらそうなの?」と聞かれました。質問に質問で返す・・・恐らくこのお店の在庫は一生分からないだろうと思い、お店を後にしました。「欲しいものが見つからなくて、ごめんなさいね」という世にも上品な言葉を聞きながら・・・。

 

結局目当ての玄関マットは見られなかったな・・・と思いながらも、念のため後日ミナペルホネンのカスタマーサービスに確認すると、「お探しのものはCallに置いてございます」との答えが。

思わず「あのババア・・・」と思ってしまった下品な自分には、やっぱりベ○メゾンの玄関マットがお似合いです。

大好きな主婦ブログ本

主婦が書いたブログ本を良く読みます。

 

特に好きなのが、物を極力持たずにシンプルに暮らす主婦の本。

ご夫婦に二人のお子さんという、4人家族にしては小さめの2LDKの部屋に住んでいます。

あえて狭い部屋に住むことにより、厳選した家具や衣類のみを持ち、ミニマムかつシンプルに暮らす豊かな生活を提唱しています。

確かに部屋の写真を見ると広々としていて、掃除もしやく住みやすそうです・・・3LDKのマンションを購入してしまった自分は判断を間違えてしまったのでしょうか。

でも良く読んだら平米数は59㎡とのことでした。うちは55㎡なので、うちの方が狭いです・・・あえて狭い部屋を選んだわけでは無いので、なんとなくちょっとへこみます。

 

この主婦が出版した本はたくさんあるのですが、その数冊はあっちゃんのお友達が編集をされているそうで、他にもいろいろなインテリア本などを手掛けられている有名な方とのことでした。

その方、自分が不在の際に遊びに来られたこともあるそうです。後で知って驚き、うちのインテリアに対してのコメントがあったかどうか聞いたのですが「とくに無かった」とのことでした。インテリア本に紹介してもらえるかもとぬか喜びしたのですが・・・あえて選んだわけではない狭いうちの部屋には、何が足りないのでしょうか。

 

そういえばブログ本に紹介されていたエピソードに、お子さんからの手紙を壁に貼っている、というものがありました。

余裕が無くなりお子さんへの口調がきつくなった時に見るそうです。持たない暮らしでも、こういうのは置いておく様子です。

でもその手紙の内容が「ママの味方だよ、もう泣かないでね」というような内容でした。子供の前で夫婦喧嘩して泣いてしまったのでしょうか。

そう思うと、「余裕が無くなったときに・・・」というのは建前で、実は旦那さんへの戒めの為に貼っているのかもしれません。しかもそれを書籍に載せてしまうなんて、どんな内容の喧嘩だったのでしょうか。

うちのインテリアに足りないものは、こういう家庭内事情を分からせるオープンさなのかもしれません。今度壁一面に飛び散った赤ワインの染みを残してみます。

 

そしてこちらのお子さんは、果物は入浴時に食べさせられているとのことでした。

服が汚れるし、なによりお子さんたちが喜ぶそうです。

アマゾンレビューでは「しつけがなっていない」とか「下品」とか散々叩かれていましたが、確かに楽しそうだし、ちょっと優雅な気さえもします。あと、風呂に浸かりながらおにぎりを食べるという浜崎あゆみのことも思い出させます。

 

このことを友人のひとりに話すと「うちも同じだった!」と言っていました。

でもよくよく聞いてみると、入浴時ではなく単に風呂場で食べさせられていたのことでした。

汚れるからという理由で・・・目的に、楽しさは無かった様子です。

さらに果物だけではなく、カニも風呂場で食べさせられていたとのことでした。

この友人は新潟出身。むかし丁稚奉公が土間で食事を採っていたように、新潟には子供は風呂場でカニを食べるという風習があったのかもしれません。